2012年5月15日火曜日

★★ イギリス子育て AtoZ ★★ : お産時のPain Relief&無痛分娩について


一旦ロンドンに戻ってきました。先週の金曜日で妊娠も30週目を迎えて、出産方法を考えなければいけない時期に来たようです。

日本と比べて無痛分娩(Epidural)もかなり一般的で、経験者の話を聞くと、本当に何も痛みを感じなくなるようです。ただ、それ以外の方法は人によって効いたり効かなかったりで、かえって気持ち悪くなってしまうこともあるようなので、合う合わないがあるみたいですね。

下の方法が、一般的にイギリスの病院で提供されている出産時の痛みを和らげる方法です。

● Gas & Air (Entonox): マウスピースから酸素ガスを自分で吸入。陣痛が来るたびに、4~5回大きく吸い込む。

   良い点⇒ 自分でガスの量をコントロールできる
          酸素は胎児にも良い


産後うつ病と赤ちゃんのブルース

   悪い点⇒ 効き目が弱い
          多少気分が悪くなることもある
          ぼーっとすることもある

● TENS: 背中の部分にパッドを貼り付け、そこに流れる微弱電流で、陣痛の痛みを軽減する装置。陣痛初期のときに使用。こんな感じ⇒⇒

   良い点⇒ 背中の痛みを和らげる
          電流の量をコントロールできる
          副作用が無い

   悪い点⇒ 効き目が弱い

● Pethidine: お尻か太もも部分に注射。効きはじめるのに20分程度、2~4時間効き目が持続。自宅で出産する人に多く用いられる(Epiduralは病院でのみ行われる)。


母親のうつ病の死

   良い点⇒ 出産が長引いた場合の助けとなる
          妊婦がリラックスするのを助け、陣痛を促進する

   悪い点⇒ 気分が悪くなることもある
          ぼーっとするため集中できない
   
● Epidural: 硬膜外麻酔。陣痛の痛みを完全に無くすことが出来る。セットアップに20分ほどかかるが、効き目は即効で何時間も持続でき、リモコンのようなボタンで量を自分で調整できる。

   良い点⇒ 出産中に全く痛みを感じずに済む

   悪い点⇒ 出産が長引き、吸引分娩や帝王切開になる場合もある
          血圧が突然下がることがある
          出産終了後、頭痛や腰痛を感じる人もいる


妊娠中の胸の痛み

*** 硬膜外麻酔と似たもので、腰椎麻酔(spinal)もあり(こちらの日本語サイトに詳細が載っていました)。硬膜外麻酔はセットアップに時間がかかるため、緊急のときなどは腰椎麻酔が使われる。一回の注射で30~60分効き目が持続する ***

GasやTENSは何だか頼りないし、かといって体に針を入れるのは(それも腰椎や脊髄近く!)ちょっと怖いし。100%安全で、しかも効き目ばっちりのPain Relief、、、なんて夢みたいなものはやっぱり無いんですね。

私は絶対Epiduralでと思っていたんですが、出産が長引くことが多く、それなりに弊害もあるようなので、ちょっと考えてしまいます。Epidural経験者のイギリス人の人に聞くと、かなりリラックスできて、のんびりお産が出来たといっていましたが、、、。



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