有効という文献が1つあり.
風邪に処方される抗生剤の費用は35億.卒後年数が高い医者ほど多くだす.
小児科より,一般内科医が多くだす.いなかの医者ほど出す.週末や時間外に多い.
開業医の方が多くだす.
との記載があり、つまり風邪に抗生剤を出す医者はヤブ、という雰囲気です。
も,なかなか力が入っていて味わい深いです.
(私自身は「解熱剤としてのアセトアミノフェン」の使用はもう少し緩やかでいいと思っていますが)
小学生からの「暮しの手帖」愛読者としては,
全ての情報は,いちど「誰がスポンサーなのか」を検討してから判断するのが習性になってしまって,
なかなか世の中がうまく渡れないでいます.
とくに医学の情報では,製薬会社自身が持ってくる情報はもちろん,その製薬会社の腹話術人形化している学会のお偉い先生のつくった「ガイドライン」やら,なんとかして医療費を抑制し,現場に責任転嫁しようとやっきになっている「お上のお達し」なんかも含めて,ことごと く何らかのバイアスを持っています.
この私の発言も含めて「情報には常に『割引率』が存在する」のです.
その「割引率」が見えてくるのが,「本当の」EBMのトレーニングを受けるご利益の一つです.
脱線,失礼しますた
どのくらいの慢性的なうつ病は、最後にすることができ
こんばんは。ちょうどいい議題なので、追加質問させてください。
「風邪にはじめから抗生剤を出す」医師より、
「風邪には抗生剤は出さないが、黄色い痰が出るようになったら二次感染だから抗生剤を投与する」医師の方が多いと思うのですが、これはどうなんでしょうか?
みなさんのご意見をお願いいたします。
はなこさん、はじめまして。内科開業医のMCMCです。
風邪に対する抗生剤の処方については製薬メーカーの話などを参考にすると、「抗生剤をなかなか処方しない派」と「最初からどんどん処方する派」の2つに分かれるようです。前者は小児科医に多く、後者は内科医や耳鼻科が多いそうです。全体的にどちらが多いというようなデータは知りませんが、おそらく現状では後者の方が多数を占めるんじゃないでしょうか?ここ数年で徐々に状況は変わってきてるとは思いますけど、私の知り合いの開業医ドクターたちも「処方する派」がほとんどです。でも彼らにその根拠を問いただすと・・・医学的な答えは返ってきません(笑)
患者さん側に「風邪に抗生剤は必要ない」という意識がもっと浸透すれば、さらに前者が増え てくるかもしれませんね。
MCMC先生、レスありがとうございます。
私が伺いたかったのは、「黄色い痰」に対する皆さんの対応なのですが、みなさん抗生剤を使っているのでしょうか?
いくつか教科書を見たのですが、やはり2次感染と書いてあり、抗生剤を出すのが主流に見えるのですが、本当に必要なのかなあといつも思っています。
私の周囲には、「黄色い痰が出た場合は抗生剤を処方する」医者のほうが多いです。
非常に基本的で恥ずかしい質問なのですが、よろしくお願いします。
燃焼筋肉の足の痛み
はなこさん、こんにちは。
「黄色い痰」に対する抗生剤の投与ということですが、現状では普通の風邪にさえ処方されることが多い状況ですから、やっぱ投与されちゃうケースの方が多いんじゃないでしょうか?(特に内科)
でも正式には、それが細菌感染による症状であることをきっちりと確認した上で投与すべきだと思います。一番確実なのは喀痰培養を提出して起炎菌を確かめること、他に全身状態(発熱の程度や随伴症状の有無など)や局所の炎症所見の観察も重要ですね。
原因をはっきりと究明せずに「黄色い痰が出た」というだけで、フロモックスやセフゾンのような広域スペクトラムの抗生剤を投与するのは決して正しいやり方とは言えないと思います。それこそ夏井先生が「イラクのアメリカ軍と消� �の関連性」のところで書かれてるような状況になるんじゃないかと・・・
私自身も他の先生のご意見を伺えたらありがたいです。よろしくお願いします。
皆様、初めまして。私は形成外科の勤務医です。
MCMC@内科 さんが耳鼻咽喉科医は「最初からどんどん処方する派」とコメントされていることに対して、耳鼻咽喉科での診療経験から理由をご説明したいと思います。
風邪(急性上気道炎)の場合「黄色い痰」は後鼻漏(急性副鼻腔炎の状態)が咽頭に流れた時痰として喀出されるものと思われます。
なにせ急性「上気道炎」ですから。これは通常細菌による二次感染と考えられておりますが、真偽のほどは定かではありません。
中足骨骨折足
耳鼻咽喉科領域では副鼻腔炎(特に慢性)の治療は現在14員環マクロライド系抗生物質の長期少量投与という方法が一般的です。
呼吸器内科でのCOPDの治療でも用いられるようです。
この場合抗菌作用を期待するのではなく、気道粘膜の正常化を期待して投与します。荒れた気道粘膜を整えてくれるのがたまた抗生物質だったというわけです。
↓ご参考までに
はなこさんが書かれていた「黄色い痰が出るようになったら抗生剤を投与する」理由は耳鼻咽喉科的には上記の理由です。
この治療法は慢性副鼻腔炎の治療期間を大幅に短縮しましたが、耐性菌の出現については非常に問題があると思います。
お返事が遅くなりまして失礼しました。
「黄色い痰」は後鼻漏だったのですか。
確かに、そんな感じもあるような・・・。でも、緑っぽいいかにも粘着性の高そうなきたなーい痰も出ることありますよね。あれもそうなんでしょうか?
いずれにしても、ご意見くださった耳鼻科の先生のようにちゃんと急性副鼻腔炎なり慢性副鼻腔炎の診断をださない限り、内科や小児科の医者は
「カゼ」といってきた患者さんに、14員環マクロライド系抗生物質の長期少量投与をすることはあまりありませんよね。
簡単そうで、難しい問題だなあと思いました。
このほかにも、ご意見のある先生方、「わたしはこうしている!」というご意見など、ありましたら教えてください。
このスレッドの初めの中村先生のご発言での「感染予防」の点からコメントいたします。
最近耐性菌の蔓延を防ぐため感染予防の抗生剤は必要最低限、あるいは投与しない、という意見が多くなっております。私も原則的には同感です。
つい最近3か月乳児の熱傷(体表面積の6%程度)から発症したtoxic shock like syndromeを経験しました。受傷翌日の夜から40度の発熱が出現しました。それまで予防的抗生剤の投与は受けておりません。(他院からの症例)調べました所乳幼児は外来通院程度の軽度の熱傷からもTSSを発症するそうで、予防的抗生剤を中止したとたん発症したケースも外国の文献では見つかりました。この症例を経験してからこれまでの「予防的投与は原則行わない」という考えに揺らぎが生じております。ただ、予防的投与を漫然と行うと次は耐性菌・・・。
熱傷、汚染されてない術野での手術(皮膚、骨、乳腺、甲状腺など)での抗生剤の予防的投与について皆様のご意見をうかがいたいと思います。
非汚染手術に対しては、AOグループでは
- 整形外科手術において、予防的抗生剤の投与はプラセボ群と比べ、感染率を低下させる。
- 予防的抗生剤の投与期間は1日を越えるべきではない。
- 新しい抗生剤は、治療のために温存されるべきである。
私は、術前1回投与群よりは、1日1回投与群の方が有意に感染率が低かった。(Gatellら、JBJS69(8)1189-1193)というデータをもとに、術前30分前経静脈投与と、術後投与の1日2回投与を行っています。(ただし、手術時間が3時間をこえると、その時点で追加投与を行っています。)
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